2009 Harley-Davidson FXDF
B1121 / B1122 が消去後も再発する場合の診断

LEDウインカー化後しばらく正常 → 現在は間欠ハイフラ+赤い鍵ランプ / Version 1.8 / 2026-08-19

テスター診断:4灯とも点灯する場合

4灯すべて点灯しているなら、まず「完全断線」ではなく、 LEDの負荷がTSSM/HFSMの判定閾値付近になっている/接触抵抗や電圧降下で一時的に負荷が小さく見える 状態を疑います。

B1121・B1122がクリア後も再発しているので、左右を別々に測定し、 左だけ異常、右だけ異常、左右共通異常のどれかを切り分けます。

重要: 普通のデジタルテスターでは、今回は原則としてA(電流)レンジを使いません。 Aレンジでウインカー端子へ並列に当てると短絡させる危険があります。 使用するのは主に DC V(直流電圧) と、電源を切った状態での Ω / 導通 です。

用意するもの

デジタルテスター

  • DC 20V程度を測れるもの
  • 抵抗/導通ブザー機能
  • MIN/MAX機能があれば便利

あると便利

  • 細いバックプローブ
  • ワニ口クリップ
  • 長めの測定リード
  • 接点クリーナー

測定前:コード再現を左右に分離する

1
B1121/B1122をいったんクリア。
2
イグニッションをOFF→ON。ウインカーを操作せずDTCを確認。
3
再度クリアし、左ウインカーだけ10~20回点滅させてDTC確認。
4
再度クリアし、右ウインカーだけ10~20回点滅させてDTC確認。
結果意味次の測定
左操作でB1121だけ左側の負荷/配線問題が中心左前・左後を重点測定
右操作でB1122だけ右側の負荷/配線問題が中心右前・右後を重点測定
左右それぞれで対応コード左右ともTSSM/HFSMが負荷不足と見ている可能性4灯比較+共通電源/アース
片側しか操作していないのに両方左右共通部、モジュール側を強く疑う共通電源/アース、モジュールコネクタ

手順1:バッテリー電圧を基準値として記録

テスターを DC V に設定します。 赤プローブをバッテリー+、黒プローブをバッテリー-へ接続します。

状態記録する値目的
イグニッションOFF____ V静止時の基準
イグニッションON____ V灯火負荷をかけた基準
エンジン始動・アイドル____ V充電中の基準
約2,000 rpm____ V充電系の状態確認

ここでは絶対値だけで故障判定せず、このあと測る「ウインカー端子の電圧」と比較するための基準値にします。

手順2:各LEDへ来ている電圧を測る

バッテリー+
→
TSSM/HFSM
→
ウインカー+端子
→
LED
→
アース
  1. テスターを DC V にする。
  2. 黒プローブをバッテリー-端子へ固定する。
  3. 赤プローブを、測るLEDウインカーの点滅側+線へバックプローブする。
  4. その側のウインカーを作動させる。
  5. 点灯している瞬間の最大電圧を記録する。MIN/MAX機能があればMAXを使用。
  6. 左前・左後・右前・右後の4灯を同じ方法で測る。
測定場所点灯時電圧バッテリーとの差
左前____ V____ V
左後____ V____ V
右前____ V____ V
右後____ V____ V
見方: 4灯がほぼ同じなら、ウインカーまでの供給電圧は大きく崩れていない可能性があります。 1灯だけ明らかに低いなら、そのLEDまでのコネクタ・配線・ソケットを疑います。 左右とも同程度に低いなら、共通電源、TSSM/HFSMコネクタ、車体側電源を疑います。

手順3:アース側の電圧降下を測る ― 最重要

「点灯しているからアースは正常」とは限りません。 LEDは小電流でも点灯できるため、接触抵抗が増えていても見た目では分からないことがあります。

  1. テスターは DC V のまま。
  2. 黒プローブをバッテリー-へ接続。
  3. 赤プローブをLEDウインカーのアース端子へ接続。
  4. ウインカーを作動させ、点灯中の値を読む。
測定結果判断の目安
ほぼ0 Vアースは良好な可能性が高い
0.1~0.2 V程度比較対象として左右差を見る
0.2 Vを大きく超えるアース端子・コネクタ・配線の抵抗増大を疑う
0.5 V以上明確な異常候補。接点やアース接続を重点確認

0.2 V / 0.5 Vは一般的な車載電装の診断目安で、2009 FXDFのHarley-Davidson公式規定値として示した値ではありません。 左右4灯の相対比較を優先してください。

手順4:+側の電圧降下を測る

  1. 赤プローブをバッテリー+へ接続。
  2. 黒プローブを測定対象LEDの点滅+端子へ接続。
  3. ウインカーを作動させ、点灯中の値を読む。

これは「バッテリーからLEDまでで、どれだけ電圧を失っているか」を直接測る方法です。

結果判断
4灯とも小さく、ほぼ同じ供給側配線は大きな問題がない可能性
特定1灯だけ大きいその回路のコネクタ/配線/ソケット
左側2灯とも大きい左出力側共通部
右側2灯とも大きい右出力側共通部
左右4灯とも同様に大きいモジュール入力電源・共通接続を確認
TSSM/HFSMは電子制御出力なので、完全な「0 V差」になるとは限りません。 絶対値より左右差・前後差・正常時とハイフラ時の差を重視します。

手順5:症状発生中に「揺すり試験」

今回のような「走行中に時々」には特に有効です。

  1. 車両を安全に停止・固定してウインカーを作動。
  2. テスターを対象LEDの電圧測定状態にしたままにする。
  3. LEDインサート、ソケット、ウインカー根元の配線、シート下コネクタを軽く動かす。
  4. 電圧、点滅速度、赤い鍵ランプに変化が出る箇所を探す。
再現した場所がほぼ故障箇所候補です。 特にLEDを少し押す・回すだけでハイフラが正常へ戻るなら、 LED端子と純正ソケット接点の接触不良を強く疑います。

手順6:電源OFFで抵抗・導通を確認

必ず電源を切る。 抵抗/導通レンジを使う前にイグニッションOFF。 必要に応じてメインヒューズを外し、対象回路をコネクタで分離してから測定します。 通電中にΩレンジを使わないでください。

テスター棒そのものの抵抗を先に測る

赤黒プローブを直接接触させ、表示値を記録します。例:0.2 Ω。 低抵抗測定では、この値を差し引いて考えます。

アース線

LED側アース端子からバッテリー-または確実な車体アースまでを測定。 ただし並列回路の影響があるため、抵抗値だけで正常判定せず、手順3の電圧降下測定を優先してください。

揺すりながら導通確認

導通ブザーにして配線を軽く動かし、ブザーが途切れる・抵抗値が跳ねる箇所があれば、 芯線断線や端子接触不良の可能性があります。

最も決定力が高い追加テスト

テスター測定ですべて正常に見えるのにB1121/B1122が再発する場合、 LED負荷そのものがTSSM/HFSMの判定閾値より低くなっている可能性が残ります。

A. 純正白熱球へ一時的に戻せる場合

  1. B1121/B1122をクリア。
  2. 片側だけ純正仕様相当の白熱球へ一時的に戻す。
  3. その側だけウインカーを操作。
  4. DTCを再確認。
結果判断
白熱球側だけコードが出なくなるLEDの負荷/内蔵回路が原因の可能性が非常に高い
白熱球でも同じコード車体配線、コネクタ、TSSM/HFSM側へ進む
2009 Dynaの純正パーツカタログでは、純正構成に白熱球とウインカーASSYが設定されています。 今回のLED化はその純正負荷条件から変更されているため、 純正相当負荷に戻すテストは「車体側かLED側か」を切り分ける強い方法です。

今回の症状での推奨順序

順位測定/確認理由
1左右分離DTCテストB1121/B1122がどの操作で再発するかを確定
24灯の点灯時電圧比較特定回路だけ低いか確認
34灯のアース電圧降下点灯していても存在する高抵抗アースを検出
4LED/ソケットを揺すりながら測定「走行中に時々」と一致する間欠故障を再現
5電源OFFで配線導通芯線断線・端子不良を確認
6純正白熱球で比較LED負荷か車体側かを決定的に分離
7日本仕様Security Module 68923-07周辺他を除外した後にモジュール/端子を調査

測定結果記録シート

項目左前左後右前右後
点灯時+電圧____ V____ V____ V____ V
アース電圧降下____ V____ V____ V____ V
+側電圧降下____ V____ V____ V____ V
揺すり試験正常/変化正常/変化正常/変化正常/変化
目視:消灯/ちらつき有/無有/無有/無有/無

純正資料

現在の判断

B1121とB1122だけが消去後も再発するなら、「左右のウインカー出力が両方とも正常な負荷として認識されていない」可能性が高い状態です。

B1121は左ターン出力、B1122は右ターン出力に関係するDTCです。今回、左右の短絡系に相当する別DTCが出ていないこと、LED化後しばらく正常だったこと、走行中に時々ハイフラになることを合わせると、単純な配線ショートより、負荷不足・負荷補償部品の故障・接触不良を優先して調べるのが合理的です。

追加情報反映: 外付けLoad Equalizerが見当たらない場合、純正側では日本仕様セキュリティモジュール、TSSM/TSM接続、メインハーネス、そしてLEDウインカー側の内蔵回路を優先して確認します。2009 Dyna純正パーツカタログに外付け負荷抵抗は純正構成品として記載されていません。

外付け負荷抵抗が無い場合の原因候補順位

1
最優先

LEDウインカー側の内蔵負荷回路 / LEDドライバ

外付け抵抗が無いのにLED化後しばらく正常だった場合、LEDユニット自体に負荷補償・ドライバ回路が内蔵されている、またはTSSMがその負荷で正常認識していた可能性があります。左右のB1121/B1122が再発するなら、LED側の経年・熱・振動による負荷変化を確認します。

2
高

日本仕様 Security Module 68923-07 とコネクタ

Harley-Davidson 2009 Dyna純正パーツカタログでは、日本仕様のSecurity Moduleとして68923-07を記載。赤い鍵ランプと左右ターン出力DTCが出ているため、モジュール本体より先にコネクタ端子・接点を重点確認します。

3
高

メインハーネス / 共通電源・アース

2009 FXDC/FXDFの純正メインハーネスは69603-08。左右両方にB1121/B1122が出るため、左右共通経路、電源、アース、モジュールコネクタを優先します。

4
中

前後ウインカーのソケット・配線

日本を含むHDI仕様の純正ウインカーは前68975-00、後68978-00。現在LED化されていても、純正ハウジング・ソケット・コネクタを流用している場合は接触不良を確認します。

5
最後

モジュール本体故障

LED側、ハーネス、コネクタ、電源・アースを除外した後にモジュール本体を疑います。交換には車両側との設定・適合確認が必要になる場合があります。

2009 FXDF 純正部品の写真 ― 日本仕様を優先

重要な訂正・追加: 2009 Dyna純正パーツカタログでは、International Models Only の項目に 68923-07 = MODULE, security system (Japan) と記載されています。 したがって、日本正規仕様の2009 FXDFでセキュリティ装備車なら、まずこの部品番号を実車ラベルで確認してください。
Harley-Davidson Genuine Security Module 68923-07 Japan
最重要・日本仕様
純正 Security Module — H-D P/N 68923-07

日本仕様として純正カタログに明記されている部品。 黒い樹脂ケースにHarley-Davidson / Delphiラベルがあり、ラベル上に 68923-07 と表示されます。

  • 実車ラベルが 68923-07 か確認
  • モジュールコネクタの抜け・端子押し戻し・腐食を確認
  • 水分や緑青がないか確認
  • 本体交換より先に接点・ハーネスを点検
Harley-Davidson純正2009 Dyna Parts Catalogでは「68923-07 MODULE, security system (Japan)」と記載。
Harley-Davidson Genuine Turn Signal Module 68921-07
仕様確認用
純正 Turn Signal Module — H-D P/N 68921-07

2009 Dyna純正カタログには 68921-07 = MODULE, turn signal も掲載されています。セキュリティ仕様によって使用モジュールが異なるため、実車のラベルで判別してください。

  • 68921-07 と 68923-07 を外観だけで判断しない
  • 必ずラベルのH-D P/Nを確認
  • コネクタ形状・端子状態を確認
赤い鍵ランプがある日本仕様セキュリティ車なら、68923-07の確認を優先します。
Harley-Davidson OEM front turn signal 68975-00 HDI
純正灯火
純正フロントウインカー — H-D P/N 68975-00

Harley-Davidson純正カタログではInternational Models OnlyのFXDFに 68975-00 TURN SIGNAL (HDI) を2個使用すると記載されています。

  • 現在LED化されていても純正ハウジングを流用しているか確認
  • ソケット/LEDインサート接点の緩みを確認
  • 配線根元・ステー付近の断線を確認
写真は同じ純正P/N 68975-00の実物例。車種によって取付ステー形状は異なる場合があります。
Harley-Davidson OEM rear turn signal 68978-00 HDI
純正灯火
純正リアウインカー — H-D P/N 68978-00

International/HDI仕様の2009 FXDFでは、純正カタログに 68978-00 TURN SIGNAL ASSEMBLY, rear (HDI) が2個と記載されています。

  • リア側コネクタの接触不良
  • フェンダー周辺ハーネスの擦れ・挟み込み
  • LED交換部と純正ソケット/配線の接続
写真は同じ純正P/N 68978-00のDyna用実物例です。
実車で最初に確認する番号: シート/電装カバー周辺の黒いモジュールを探し、ラベルの 68923-07 / 68921-07 / その他 のどれかを確認してください。 日本正規仕様でセキュリティ装備車なら、純正カタログ上は68923-07が日本向けです。

純正ウインカーを「開けた状態」の写真

v1.7変更点: この章の写真はすべてHTMLファイル内へ直接埋め込みました。 外部画像サーバへの直リンクを使用していないため、ネット接続やショップ側の画像制限がなくても表示できます。
2009 FXDF 日本/HDI仕様の純正部品番号:
フロント:68975-00(TURN SIGNAL HDI)/ 68906-00(SOCKET ASSEMBLY HDI)/ 68976-00(LENS amber HDI)
リア:68978-00(TURN SIGNAL ASSEMBLY rear HDI)/ 68979-00(LENS amber HDI)

2009 FXDF日本仕様そのものを分解した高解像度写真は公開数が少ないため、 Harley-Davidson純正パーツカタログで2009 FXDFの部品番号を確認したうえで、 同系統の純正ブレットウインカー内部構造が分かる写真を掲載しています。 USA仕様68904-00系の写真は、日本仕様68906-00と電球/配線仕様が異なるため、 ソケット・反射板・ハウジングの構造確認用として見てください。

Harley-Davidson 純正ブレットウインカー ソケット反射板ASSY
純正部品・構造参考
レンズ/バルブを外した内側 ― 反射板とバルブソケット

Harley-Davidson純正ブレットウインカー用ソケットASSYの実物写真です。クローム反射板の中央にソケットがあり、裏側から配線が出ています。

  • 中央ソケット接点の焼け・変色・沈み込み
  • LEDインサート側端子との接触圧
  • 反射板周辺の腐食・水分
  • 配線根元を動かした時の点滅変化
今回のB1121/B1122で重要: LEDインサートを純正ソケットへ差し込む構造なら、ここで接触が断続するとTSSM/HFSMから「負荷が消えた」ように見える可能性があります。
Harley-Davidson OEM 2-wire turn signal reflector socket
純正OEM・構造参考
反射板+ソケットASSYを単体で見た状態

OEM Harleyの2線式ターンシグナル用反射板/ソケットの実物例です。中央の白い絶縁部と接点、反射板、裏側へ伸びる配線位置が分かります。

  • 中央接点に黒ずみ・焼損がないか
  • 接点のバネ性が弱くなっていないか
  • 反射板/ソケット外周の錆・緑青
  • 配線根元の硬化・折れ・断線
左右ともB1121/B1122が残るため、この部分の故障が1灯だけなら通常は片側コードに寄りやすいです。4灯すべてを比較し、共通して接触が浅い/LED端子形状が合っていない場合は左右両方の負荷異常につながります。
Harley-Davidson bullet turn signal exploded diagram
純正部品図・構造参考
ハウジング → ソケット → バルブ → レンズの位置関係

純正ブレットウインカーの分解図です。赤丸部分が反射板/ソケットASSYで、その前にバルブ、さらにレンズが付く構造です。

  • レンズを外す
  • LEDインサート/バルブを外す
  • 反射板・ソケットを確認
  • 必要ならソケット裏の配線まで確認
注意:この図は68904-00(USA仕様)側の例です。2009 FXDF日本/HDI仕様はフロント68906-00ソケットですが、内部を点検する順序の参考になります。
Harley-Davidson turn signal exploded reference drawing
サービスマニュアル系・構造参考
純正ブレットウインカーの構成部品

Harley純正ブレットウインカーの構造を示すサービスマニュアル系の図です。ハウジング、ソケット/反射板、バルブ、レンズが別部品として組み合わさることが確認できます。

  • ハウジング内で配線が噛み込んでいないか
  • 反射板が正しく座っているか
  • ソケットとLEDインサートの接点にガタがないか
  • レンズ内への水分侵入がないか
今回の実車点検で最も見てほしい部分: LEDインサートを外した直後に見える純正ソケット中央接点です。 左右4灯について、焼け・腐食・接点の高さ・バネ性・LED端子の当たり方を比較してください。 特に「LEDを少し押したり回したりすると正常点滅へ戻る」なら、ソケット/LED接点の間欠不良がかなり疑わしくなります。
安全: 配線やソケットを引き出す作業を行う場合は、イグニッションOFFだけでなく サービスマニュアルに従いメインヒューズを外してから実施してください。

純正構成について

Harley-Davidsonの2009 Dyna純正パーツカタログで確認できるウインカー関連純正品は、Turn Signal/Security Module、メインハーネス、ソケット、電球、ウインカーASSYなどです。外付けLoad Equalizerは純正構成部品として掲載されていません。

したがって、実車に外付け抵抗やSignal Stabilizerが見当たらないこと自体は不自然ではありません。LED化が後から行われている場合は、LEDユニット内蔵回路、またはLED化時の配線処理が今回の診断対象になります。

次に実施する「左右分離テスト」

このテストで、両コードが本当に同時発生しているのか、左右を操作した結果それぞれ記録されているのかを切り分けます。

1
DTCをクリアする。
2
イグニッションを一度OFF → ON。ウインカーを操作せずにSモジュールのDTCを確認する。
3
コードが無ければ再度クリア状態から、左ウインカーだけ10~20回程度点滅させる。
4
DTCを確認。B1121だけか、B1122まで出るかを記録する。
5
再度クリアし、今度は右ウインカーだけ10~20回程度点滅させる。
6
DTCを確認する。
結果判断次に見る場所
何も操作しなくてもB1121/B1122共通負荷・モジュール側の可能性が高いLoad Equalizer、共通アース、TSSM/HFSMコネクタ
左を使うとB1121のみ左側回路の実効負荷不足左前後LED、左出力配線、Equalizer左系統
右を使うとB1122のみ右側回路の実効負荷不足右前後LED、右出力配線、Equalizer右系統
左だけ使っても両方出る共通モジュール/Equalizer側を強く疑う後付けモジュールとTSSM/HFSM周辺
左右それぞれ使うと対応するコードが出る両側とも負荷不足Load Equalizerの機能喪失が特に疑わしい
ポイント: このテスト結果が分かれば、次の診断はかなり絞れます。

現物点検の順番

順位点検箇所確認内容判断
1Load Equalizer / Signal Stabilizerメーカー・型番、焦げ、変色、膨れ、異臭、異常発熱、配線抜け異常があれば第一候補
2後付け配線エレクトロタップ、ギボシ、圧着端子、半田部、分岐点振動による断続に注意
3アース緩み、錆、塗装面への接続、端子腐食左右共通なら特に重要
4左右LEDちらつき、消灯、明るさ差、温度依存異常が片側ならその側重点
5TSSM/HFSMコネクタ端子押し戻し、緑青、接点圧低下、水分左右共通障害の候補
6TSSM/HFSM本体他を全て除外してから最後に判断

抵抗式Load Equalizerなら特に見る点

抵抗式はLEDの代わりに電流を消費して、純正電球に近い負荷を作ります。このため動作時に熱を持つタイプがあります。

NAMZ/Badlandsは一部抵抗式モデルについて、長時間のハザード使用で過熱・故障する可能性を明記しています。車両に装着されている製品が何かを確認することが重要です。

Web一次情報

情報源確認できる内容URL
Harley-Davidson Service Information Portal
2009 Wiring Diagrams
2009 Dynaを含む純正配線図。Harley-Davidson 2009 Wiring Diagrams
Harley-Davidson
2009 Dyna Owner's Manual
2009 Dyna純正オーナーズマニュアル。Security Status Indicator等を収録。2009 Dyna Owner's Manual
Custom Dynamics2001–2011 DynaのTSSM車で、LED化後のrapid flash+red security keyにSignal Stabilizer/Load EqualizerとTSSM Syncを案内。TSSM Rapid Turn Signal Flash
NAMZ / BadlandsLED化後のrapid-flashingをLoad Equalizerで補正。一部抵抗式製品の過熱・故障注意も掲載。Badlands Load Equalizer Modules

この段階で交換してはいけない物

TSSM/HFSMをいきなり交換するのはまだ早いです。

現在の情報では、LED化・左右両方の出力DTC・間欠ハイフラという3条件が揃っているため、まず後付けされた負荷補償部品と配線を確認する方が、費用・診断効率ともに優れています。

次の最重要情報: Load Equalizer / Signal Stabilizerが実際に付いているか、付いていればメーカーと型番を確認してください。写真でも判別可能です。